Forbidden Palace Library #05 異存なき決定


王都シルバニア
繁華街

雪の夜の繁華街。
家々の壁の白さと、地面に積もった雪の白さが街灯の明かりに照らされ、白く冷たく輝いている。
そして家々の窓からこぼれ落ちる暖かい明かりが調和し、綺麗な光の彩りをみせる。

そんな雪の中、一人の男性が椅子に座って何やら絵を描いている。


(あれ?あの人……確かシルバニアの美しさに魅了されて居住して以来、
 ずっとこの町の風景を描き続けているっていう画家の……
 そうだ、エディソンさんだ。確かジェイムス=エディソンさんだ。)

(ってことはひょっとしてこの雪夜の繁華街を描いているのかな?
 うわー、本当に描いているところなんて初めて見た……。
 でもここからだとちょっと距離があってよく見えないなぁ……。)

(いけないいけない、ぼーっとしている場合じゃないんだった。
 早く書類を取り返さなきゃ……。
 ……今度機会があったときにでも話しかけてみよっと。)



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