「……なんでまたこんなところに来ちゃったんだろう。」
「ちゃきーん。
そうかそうか、俺様の華麗なる高枝切りバサミについて
特別講座を開いて欲しいというのか。」
「いえ、誰もそんなこと言っていないんですけど。」
「いいか、このブレードの部分は実のところ魔導金属リルで出来ていてだな……」
「……は?」
「ブレードのみならずシャフトとギアの部分も実は魔導金属リル製で……」
「贅沢というよりも、むしろ魔導技術の無駄使いなんじゃ?」
「貴様、無駄とは何事だ。
では特別に講座を開いてやろう。
この華麗なる高枝切りバサミには最先端の技術が駆使されており……。」
「おーい、無視するなぁ」
★★