「申し訳ありません、開店まではまだ時間が……」
「……お邪魔、だったかな?」
「あ、レナード将軍。 いえ、お邪魔だなんてそんなこと……。
むしろ嬉しいぐらい……い、いえ、あの……。
あ、いま紅茶お入れしますね。」
「そうか……ではお言葉に甘えさせて頂こう。」
「まずお湯を沸かさないと……。
エレル・メレル・ハーウィレイト
水よ 疾く揺れ動き熱を持て ボイル!」
「お湯は沸いたし……紅茶の缶は、と……」
「!!!」
「あっ!」
「アリスさん、大丈夫ですか!?」
「え、ええ。ちょっと火傷しそうになっただけです。」
「おねーちゃん、本当に大丈夫?」
(火傷……「君の心も火傷してしまったようだね」
「ううん、いいの、貴方が相手なら……」
「……今すぐ君を愛したい」「あ、あの、心の準備が……」)
「……おねーちゃん?」
(「愛に準備など必要ないさ」「で、でもこんな明るい所で……」
「明るいところだからさ。美しい君の姿が見たいんだ」
「そ、そんな……恥ずかしい……ちょっと、ダメ……あっ。」)
「おねーちゃんってばっ!」
「あ、あら、なぁに、デニス?」
「おねーちゃん、顔どころか首筋まで真っ赤になってるよ。」
「な、なんでもないわ。」
「あ、ひょっとしてそれがきすまーく?」
「え???」
「だっておねーちゃん昨日寝る前に、
レナード将軍を僕の本当のお兄ちゃんにする為には
まず赤いきすまーくを首筋につけることが第一歩だって……」
「……デニス、ちょっといらっしゃい。」
「きすまーくってなんだろうJISマークか何かの仲間かな
とりあえずよくわかんないけどごめんなさいぃいっ。
やっぱり僕トマト畑で生まれたんだ、うぇーん。」
★★