「あ、アシスト師団長。」
「よお、秘書か。いい天気だな。」
「そうですね。
やっと春らしくなってきたっていうか、
涼しくて過ごしやすい季節になりましたよね。」
「ん?あそこにいるのはグリフィスか?」
「あ、本当だ、ベル師団長ですね。」
「おーい、馬鹿げのグリフィスー!」
「赤毛だぁぁぁぁぁっ!!!」
「ぜーはーぜーはー」
「朝っぱらから元気だなー、全力疾走。
知ってるか?朝は血管が拡張しているから
ちょっとした運動でも赤血球が壊れやすい。」
「え?そうなんですか?」
「ああ。だから朝起きてすぐに運動しても体を鍛えるどころか
血管にとって悪影響を及ぼし細胞の寿命を縮めるだけだ。
特に朝から全力疾走なんてその最たる例といえよう。」
「へぇ……。」
「……ところでグリフィス。
なんでこんな朝から自分の赤血球壊すために
全力疾走なんかしていたんだ?」
「お前が原因だろうがぁぁぁぁっ!!!」
「まぁまぁ落ち着け、グリフィス。」
「ぜーはーぜーはー。」
「それよりも今秘書と話していたんだが、いい天気だと思わないか?」
「ああ、そうだな。」
「まるでお前の頭の中みたいないい天気だよな。なぁ、脳天気?」
「アシストぉぉぉぉっ!!!!」
「本当のこと言われたからって怒るなよ。
人間あきらめが肝心だぜ。
あ、猿は別にいいのか。」
「ちょっと待てアシスト逃げるなぁぁぁぁぁっ!!!!」
「……なんだかなぁ。」
★★