Forbidden Palace Library #09 君だけの騎士


王都シルバニア
繁華街

街の人々で埋め尽くされる繁華街。
露天に並んだ出店には色とりどりの食べ物や食材が並び、あるいは様々な地方の特産品が並べられている。
人にとっても馬車にとっても移動しやすいこの季節、シルバニアでもっとも多くの産物が集まる時期でもある。

木陰にイーゼルを立て、なにやら考え事をしている画家がいる。
どうやら王城を描こうとしているようだ。



アーク 「ぺたぺたぺた」

「ってアークライト師団長、なにやってるんです?」

アーク 「うん、絵を習っているんだ。ぺたぺたぺた。」

エディソン 「いやいや、才能があるのお、君は。」

アーク 「うん、ありがとう。ぺたぺたぺた。」

(絶対にあれは適当に塗っているだけだと思うんだけどなぁ……。)

エディソン 「どうだ、ワシに弟子入りせんか?
 今なら指名手配からの逃亡講座付きじゃ。
 大陸裏街道の道路図もつけるぞい。」

「し、指名手配って……」

エディソン 「無論、実際の経験に基づくものじゃから安心じゃ。」

「じ、実際の経験ってなんですかぁぁっ!?」

エディソン 「……若いもんが気にしちゃいかんよ。ぺたぺたぺた。」

アーク 「うん、そうだね。ぺたぺたぬりぬり」

「…………こ、この二人って…………。」



▽ 中央公園へ行く
▽ 城壁へ行く
▽ 住宅街へ行く
▽ パン屋ソフトブレッドへ行く

★★



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