Forbidden Palace Library #09 君だけの騎士


王都シルバニア
繁華街

街の人々で埋め尽くされる繁華街。
露天に並んだ出店には色とりどりの食べ物や食材が並び、あるいは様々な地方の特産品が並べられている。
人にとっても馬車にとっても移動しやすいこの季節、シルバニアでもっとも多くの産物が集まる時期でもある。

さきほどの画家は、まだ木陰の下で王城を描き続けている。



レナード 「かつて。
 北を目指したカイザリアの北方調査隊は、
 第13次を以て計画が中断された。」

レナード 「だが、その原因は不明。
 本当に幻の港アイレスに到達していたのかすら分かっていない。
 それどころか、どこで足取りが途絶えたのかすら……。」

レナード 「そして、
 南の海の果てを目指したフェーゴの極地調査隊は、
 1次から5次全ての計画が失敗に終わっている。」

レナード 「……全ては戦前の話だ。
 だが、何故両方とも計画の完了を待たずに
 中断されなければならなかったのだ?」

レナード 「全て偶然? いや、なにかがある。
 そう、例えば……。
 歴史を動かそうとする、隠れた力が……。」


・・・・・


(……レナード将軍、真剣な表情して何を考えているんだろう?
 ってそんなことに構っている暇はないか。
 早くベル師団長を追いかけなきゃっ!)



▽ 中央公園へ行く
▽ 城壁へ行く
▽ 住宅街へ行く
▽ パン屋ソフトブレッドへ行く

★★★



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