「かつて。
北を目指したカイザリアの北方調査隊は、
第13次を以て計画が中断された。」
「だが、その原因は不明。
本当に幻の港アイレスに到達していたのかすら分かっていない。
それどころか、どこで足取りが途絶えたのかすら……。」
「そして、
南の海の果てを目指したフェーゴの極地調査隊は、
1次から5次全ての計画が失敗に終わっている。」
「……全ては戦前の話だ。
だが、何故両方とも計画の完了を待たずに
中断されなければならなかったのだ?」
「全て偶然? いや、なにかがある。
そう、例えば……。
歴史を動かそうとする、隠れた力が……。」
(……レナード将軍、真剣な表情して何を考えているんだろう?
ってそんなことに構っている暇はないか。
早くベル師団長を追いかけなきゃっ!)
★★★