「…………あ。」
「こんにちは。」
「……こんにちは。」
「あのー、つかぬ事お伺いしますけど、
ここにコペルニクス師団長は
来てないですよね?」
「……来てません。」
「やっぱりそうですよね。それじゃあ、これで……」
「…………でも。」
「え?」
「レミィ女王陛下ならいらしてます。」
「…………はい?」
「くー。」
「……何してるんですんですか、レミィ陛下。」
「くー。」
「うん、お姉ちゃんに頼まれて小麦粉取りに行ったら
裏の倉庫の中で何か人影のようなものが横になってて、
うわーん怖かったよー!」
「……何故そんなところで寝てたんだろう、この人。」
「女王陛下だったからよかったものを、
泥棒だったらどうするつもりだったの、デニス。
ちゃんと鍵は開けたら閉めなさいって言ってるでしょ。」
「うぇーん、ごめんなさいお姉ちゃんー!
こんどから気を付けるから、
トウキビ畑に捨てないでー!」
「何故トウキビ畑…………。
それで、アリスさんが
女王陛下をここに?」
「ええ。なかなか起きないようですし、
いつまでも倉庫で寝かせておくのも忍びないので、
とりあえずカウンターまでは運んだのですが。」
「……はなまるぅ、むにゃにゃ。」
「…………この人って一体。」
「……あの。
お手数かもしれませんが、
どなたか呼んできていただけると助かるのですが。」
「ああ、はい。わかりました。そういうことでしたら。」
「……はなまるぅ。むにゃ。」
★★