Forbidden Palace Library #02 前例なき犯罪


王都シルバニア
城壁

天から迫り来る黒い闇を打ち返すかの如く、城壁の上には一定間隔で魔導の明かりが灯されている。
白き城壁はその光を反射することで、まるで自身が輝いているかのように、玲瓏たる姿を顕示している。

この白亜に映ゆる城壁のお陰で、遠方からの旅人も道に迷うことはないという。
……ただ一人、アークライト師団長を除いては。


アシスト 「……まてよ。」

「どうしたんですか?」

アシスト 「さっきマルスの奴、ナトリウムが云々と言ってたよな?」

「ええ、それが何か……?」

アシスト 「ナトリウムってな、俺も魔導の実験で時々使うんだが、水に触れると爆発するんだ。」

「!
 ……日の出……水……。
 ってことはもしかしてっ!?」

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