王都シルバニア
住宅街
家々から漏れる魔導の明かりと共に、夕食を楽しむ家族の声も漏れてくる。
どんな会話が繰り広げられているのかまでは聞き取る事は出来ないが、そこに暖炉とは別の暖かさがあることだけは窺い知る事が出来る。
一定間隔に設置された街灯。照らされた路地の下には誰もいない。
「……まてよ。」
「どうしたんですか?」
「さっきマルスの奴、ナトリウムが云々と言ってたよな?」
「ええ、それが何か……?」
「ナトリウムってな、俺も魔導の実験で時々使うんだが、水に触れると爆発するんだ。」
「!
……日の出……水……。
ってことはもしかしてっ!?」
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▽城壁へ行く
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