「あ、コペルニクス副師団ちょ……
って、ちょっと、
高枝切りバサミに国旗結びつけて何やってるんですか!」
「俺様が舞う。」
「はぁ!?」
「王立劇団などに任さず、俺様がフラッグダンスを舞うのはどうか。」
「えええっ!?
ち、ちょっと待ってくださいよ。
まだ届けてなかったんですか!?」
「ちゃきーん。」
「もう受け渡しの期限まで時間がないんですよ?」
「これは俺様の高枝切りバサミにこそ相応しい。」
「ちっとも相応しくありません。」
「……ちゃきーん。
王立劇団に代わって踊るという素晴らしい案を
考えついたのは貴様だろう。感謝しよう。」
「いえ、あの、ですから
そんなことだけはしないで下さいよって
言ったんですが……。」
「ちゃきーん。
リボン装着、問題なし。
国旗装着、問題なし。」
「どっちも問題ありすぎです。」
「よし。
これで準備は万端。
あとは本番で舞うだけか。」
「あ、あの、冗談ですよね?」
「ちゃきーん。」
(やばい、目が本気だ……。)
「…………ちゃきーん!」
「あ、逃げたっ!!!」
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